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作者不詳(下)
押し寄せる『迷宮草子』の怪異! 異形の同人誌は読む者を何処へ誘う!? ホラーとミステリが融け合う三津田信三の世界が忍び寄る。 謎と怪異は、同人誌『迷宮草子』から溢れでるように――。尚も読み進める三津田と飛鳥信一郎の周囲の異変は激しさを増していく。解き明かさなければ破滅が待つ。2人は“本”の恐怖から逃れることができるのか。最終話「首の館」の扉が開く。著者の綴る異界の源がここにある。驚愕のホラー&ミステリ完結編。 -
作者不詳(上)
虚構と現実が溶け合う恐怖!! ふとしたことから入手した、同人誌、『迷宮草子』を2人は読み始めてしまった。『忌館』に続く“作家3部作”第2編、全面改稿されて文庫化! 杏羅(あんら)町――。地方都市の片隅に広がる妖しき空間に迷い込んだ三津田は、そこで古書店<古本堂>を見いだす。ある日、親友の飛鳥信一郎を伴って店を訪れた彼は、奇怪な同人誌『迷宮草子』を入手する。その本には「霧の館」を初め、7編の不思議な作品が収録されていた。“作家3部作”第2長編、遂に降臨! -
首無の如き祟るもの
“首無”が歩き回ると人が死ぬ 奥多摩の因習の郷、媛首村 『厭魅』に続く第2弾、“刀城言耶”シリーズ最高傑作!! [解説]柄刀一(『密室キングダム』) [装画]村田修 奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。 ※本書は2007年5月、原書房より単行本として刊行されました。 -
シェルター 終末の殺人
東京創元社から依頼された長編のため、三津田信三は核シェルターの取材に赴く。奇矯な富豪が自邸の庭に造り上げた生垣迷路、その下にシェルターの入口は隠されていた。迷路を抜け、他のシェルター見学者たちと入口のの前に立った途端、空に巨大な閃光が。慌てて中に逃げ込んだ見学者たち。外の様子はまったく分からない。果たしてあの巨大な光は核爆発だったのか。滅亡の予感に怯える彼らを更に連続密室殺人が襲う。何の動機も発生するはずのない初対面の人間同士のあいだで、いったいなぜ殺人は続くのか――極限状況下での圧倒的な恐怖と謎解きを描いた、鬼才による終末のミステリ。 -
ついてくるもの
「刀城言耶」シリーズの短編あり、また民俗学的見地に根差したショートホラーもあり……ホラーファン必読! 夜に手離せなくなる恐怖と戦慄の作品集が登場! -
作者不詳~ミステリ作家の読む本
奇妙な古書店で手に入れた曰くつきのミステリ同人誌には怪異が宿っていた。見世物小屋から消えた赤ん坊/残酷で屈折した高校生らが鏖殺(おうさつ)された事件の恐るべき記録ノート/無惨に切断された首が招く無人島の殺戮。本格に徹した幾多の謎に現実は絡めとられ、身の毛のよだつ終幕が襲う。気宇壮大なミステリ曼陀羅!