高良健吾 海 鈴木心
高良健吾,鈴木心
俳優・高良健吾と写真家・鈴木心
それぞれの分野で次代を切り拓く活躍をする両名が、
ともに表現者として一対一で向き合い、
既成の写真集にはない存在感を求めた。
夜の海に死の恐怖すら覚えながら闘う高良健吾
夜明けの海の官能的な美しさに屹立する高良健吾
大判で刷られたモノクロとカラー、その一枚一枚に
高良健吾と鈴木心のエネルギーは渡り合い、結実し、
見る私たちをも引き連れながら変転して行く。
従来の写真集とは成り立ちから異なり、写真家が企画し撮影全体をコントロールし、被写体とともに飛び込んでいった。最小限のスタッフで意思を先鋭化していくところに生まれた一冊。写真を活性化していくための、或る一歩である。
「夜の海はとても深い。光がないこの場所では目には何も写らない。
ただ波の音だけが聞こえてくる。押し寄せる波の中で、叫び、殴り、流され、抗う。これは演技ではない。生きるという事。」(鈴木心)