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オツベルと笑う水曜日
『私は、何一つ悪事を働いておりません。故に私は、己の身が清廉潔白である事を証明しようかと思います』 先日少年刑務所から出てきた容疑者の部屋で発見された声明文。そして殺人現場の壁に残る『私は無実です』のメッセージ──。 芸能ゴシップや都市伝説等を扱う、とある雑誌の編集部。そこは編集長の乙野辺ルイ、通称オツベルが若き女帝として君臨していた。そんな部に急遽配属された、強面で顔面に傷痕が走る巨漢、喜佐雪弘。自分を悪人だと自負するルイと真面目ながらも謎の多い新人記者・喜佐が、いつしか連続殺人事件に巻き込まれ──。 -
バッカーノ! 1935-B Dr. Feelgreed
ヒューイ・ラフォレットの脱獄で混乱するNY。その中心とも言えるのは、フライング・ プッシーフット号やギャング関係者たちが集うフィーロのカジノだった。だがそこに現 れた異質な人物により、事態は大きく動いていく。そのルノラータ・ファミリーから来 たメルヴィと名乗る人物に、マイザーだけでなく、過去の記憶を持つフィーロも不信感 を抱かずにはいられず──。 一方、1970年代にヒューイと絡んでいた錬金術師たちもそれぞれの思惑で動き始める。 NYに集まりつつある彼らの目的は何なのか。そして、どこに向かっているのか──。 全ての鍵を握るのは、『葡萄酒』(ヴィーノ)という殺し屋の動向だった。果たして この切り札(ジョーカー)を手にするのは誰なのか──。 さらには、街を彷徨う詐欺師(ネイダー)が出会うのは一体誰なのか──。 謎と混沌が渦巻くNYで、1930年代最後の馬鹿騒ぎが静かに浸透していく。 -
バッカーノ! 1931-Winter the time of the oasis
最悪の事件を巻き込みNYへと走り続けるフライング・プッシーフット号。その裏で、もう一つの知られざる馬鹿騒ぎが起きていた―。明け方、列車が鉄橋を渡る時を狙い、川近くの森の中で様々な思惑を抱えた列車を待つ面々が潜んでいた。車内からの連絡を待つ『幽霊』やジャグジーたちの荷物を拾おうとする仲間達、新たに列車強盗を目論む女盗賊団や初めての家出を決行した少年…。彼らは一見無関係のようでいて、森と列車に誘われていくように、一つの大騒乱へと結びついていく。そして、列車が鉄橋を渡る時―。 -
バッカーノ! 1935-A Deep Marble
ヒューイ・ラフォレットが脱獄し、NYに混乱が訪れる。ヴィクターを筆頭とする捜査局はヒューイの消息をさぐりつつも、NYにはびこる不死者絡みの集団の捜査を始めていた。だが、その裏で起きている事件は予想をも裏切っていく。発端はラッド・ルッソの刑務所からの出所だった。迎えのグラハム、ルーアとともにとある男を引き連れ、挨拶がてらフィーロのカジノへ向かう面々。一方、ジャグジーといったフライング・プッシーフット号や他の事件の関係者たちも、様々な理由で同じカジノへと集っていく。まるで誰かに導かれるかのように…。その馬鹿騒ぎの中心になる男とは―。1930年代最後の馬鹿騒ぎ、開幕―。 -
バッカーノ!1711 Whitesmile
『不死の酒』を巡る馬鹿騒ぎ(バッカーノ)! 全てはここから始まる──。中世を舞台にした異色作第3弾! 1711年、彼らはついに海に出る。新大陸に向け──。それぞれの心の中に吹き荒れる風を受けて──。 マイザー・アヴァーロは探求の風。 セラード・クェーツは野心の風。 ヴィクター・タルボットは責務の風。 ベグ・ガロットは研究心の風。 東郷田九郎とザンクは義侠の風。 グレットとシルヴィは逃避の風。 ナイルは恩義の風。 チェスは他人の風に吹き流されて……。 多くの錬金術師が大海原へと旅立つ中、失意のヒューイ・ラフォレットは──。 -
RPF レッドドラゴン 1 第一夜 還り人の島
伝説、開幕!赤竜を巡り「虚淵玄×奈須きのこ×紅玉いづき×しまどりる×成田良悟」が紡ぐ最高の物語を三田誠が導く。これぞRPF!