-
恋愛写真―もうひとつの物語
カメラマン志望の大学生・瀬川誠人(まこと)は、個性的でとても謎めいた女の子・里中静流(しずる)と知り合う。誠人は女の子にかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとけるようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人には好きな人があり、その思いを受け取ることはできなかった。…卒業を待たずに清流は姿を消した。実は静流には「恋をすると死んでしまう」という宿命があった。それでも彼女は恋をしたのだった……。 -
佐賀のがばいばあちゃん
昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。 -
窓ぎわのトットちゃん
「きみは、ほんとうは、いい子なんだよ!」。小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういつた。「そうです。私は、いい子です!」 そのたびにトットちゃんは、ニッコリして、とびはねながら答えた。――トモエ学園のユニークな教育とそこに学ぶ子供たちをいきいきと描いた感動の名作。 -
ノルウェイの森(上)
いい尽くされた言葉より 心に残る この物語を…… この小説はこれまでに僕が1度も書かなかった種類の小説です。そしてどうしても1度書きたかった種類の小説です。これは恋愛小説です。ひどく古ぼけた呼び名だと思うけれど、それ以外にうまい言葉が思いつけないのです。激しくて、物静かで、哀しい、100パーセントの恋愛小説です。――村上春樹 -
哀しい予感
深い緑に囲まれた古い家。おばの住むその家を訪ねた時、私の幻を追う旅ははじまる……。惨劇に消失した家族。その愛の再生を祈る姉妹の一夏を、瑞々しく鮮烈な文体で描く感動の物語。女流新鋭の大力作。 -
国境の南、太陽の西
日常の内に潜む不安を描くムラカミワ-ルド「ジャズを流す上品なバ-」を経営する絵に描いたように幸せな男の前に、かつて好きだった女性が突然姿をあらわす。動揺した男は妻子を捨てても女を追うのだが。