付喪堂骨董店1
御堂彰彦,タケシマサトシ/イラスト
この世には『アンティーク』と呼ばれる物がある。いわゆる古美術品や骨董品の事ではなく、幸せを呼ぶ石、未来を映す鏡など、不可思議な力を宿す道具たちのことだ。
来栖刻也と舞野咲がアルバイトをしている店『付喪堂骨董店〜FAKE〜』はアンティークを扱う店である。しかしその名が示すとおり、店に並ぶのは偽者のアンティークばかり。その胡散臭さゆえに閑古鳥の鳴く付喪堂骨董店だが、極稀に、本物のアンティークが並ぶこともあるのだった。
アンティークと、それを求める人間。そして幸か不幸か、アンティークが引き起こす事件に関わってしまう刻也と咲。それらが織り成す物語。