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パブリックスクール
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彼は死者の声を聞く
グラフィックデザイナーの斎木が取引先で紹介されたのは、画家として成功した幼馴染みの神成だった。斎木が羨望してやまない才能を持ち、今は亡き斎木の姉・朋と魂で_がっていた男。朋の死は斎木に罪の意識を、神成には斎木への憎悪を植えつけていた。そして死者が見える斎木の左肩には、今もなお朋がいるのだ。十年ぶりの再会は、斎木を過去に――まだ神成が斎木を慕い、姉が生きていた葛藤の日々へと引きずり戻していく――。 -
片思い
大幅改稿のうえ、書き下ろし25页を加えた新装版!! 「俺、結婚するから」高校の時の友人、三笠の突然の告白に吉本はびっくり。なぜなら彼はずっと自分と同じく男が好きだったからだ。 取り残された気持ち以上になぜか三笠の結婚を素直に喜べない吉本は思い余って酔ったふりをして…!? 超鈍感男を好きになった負けず嫌いのツンデレ青年のこの恋の行方は? 吉本と三笠の友人、門脇と数学講師・松下の静かな恋を描いたもうひとつの片思い「あのひと」も全て収録した新装版、書き下ろしも収録。 -
茅島氏の優雅な生活〈1〉
桁外れの資産家だが孤独な青年・茅島氏の心を初めて捉えたのは庭師の「彼」。嵐の夜、突然アパートに押しかけてきて告白する茅島氏に、つい意地悪をしてしまう庭師だが、世俗にまみれない茅島氏の素直さに次第に惹かれてゆく。美しいイングリッシュガーデンに囲まれたお屋敷を舞台に、庭師×主人の恋を描く人気作。単行本未収録作を加えて文庫化。 -
恋ひめやも
「想うだけでいいから、先生を好きなことを許してほしい」。 目前に結婚を控え、順風満帆な人生を送っていた棚橋。ある日、出席した高校3年時の同窓会で、担任教師だった水原と再会する。教師と生徒の関係では、遠い存在のように感じていた水原だが、7年ぶりに会った彼は、ひとりの男として魅力的に見えた。以来、口実を見つけては水原の元を訪れる棚橋だが、次第に水原への恋心が育ってゆき…!? -
オールトの雲
内容紹介 太陽のお隣は、お姫様のような母親と暮らす流星。出会った時からずっと側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしてて……。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。 内容(「BOOK」データベースより) お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。