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今、風が梢を渡る時〈後編〉
出版社/著者からの内容紹介 旧制三高を舞台の青春模様。感動の後編登場 大正時代。兵庫の寒村の出身の沢良木犀と、堺の商家の次男、鴇浦智巳。二人はいつしか心通わす仲に。ところが、美貌で寡黙な犀が他の寮生に襲われ大けがを負う。そして傷心の帰郷。復学した犀を待っていたのは…! 内容(「BOOK」データベースより) 京都帝国大学の予科・第三高等学校に入学した沢良木犀の一学期は、同性愛や嫉妬、羨望のために散々なものとなった。夏期休暇で帰省した彼を一番に案じたのが、寄宿舎で同室の鴇浦智巳だ。彼は、はるばる沢良木の養家に赴き大歓迎を受け、沢良木の元気そうな姿に安堵する。そして二学期。嫌がらせは減ったが、沢良木は学業の方で焦り出した。また、二年生・柚木の、自分への想いが本物だと知る。一方、鴇浦は偶然にも、沢良木を階段の上から突き落とした犯人を知り激昂する!!鴇浦を無条件で信頼する沢良木、沢良木への恋情を持て余す鴇浦。二人の想いは果たして実を結ぶのか…。 -
Fetish~EGOISTE 3~
研修医として配属された白井が医長の古谷と出会った運命の春―。おだやかに降り積もる時はふたりをかけがえのない相手に変えていた…。古谷の複雑で微妙な心情を描く「私生活」他、新たな書き下ろし作品2本を加えたエピソード満載の短編集。伝説のドクターズ・ラブ、ここに完結。 -
今、風が梢を渡る時〈前編〉
出版社/著者からの内容紹介 旧制三高の寮を舞台に描く、感動の青春模様 貧農の息子だが神童と呼ばれ、村長の養子となった沢良木犀。大阪・堺の裕福な薬商人の次男鴇浦智巳。共に医学を志す二人の、京都三高の寮生活を通して、暖かい心の交流を描く感動作。いじめ、嫉妬、暴行の果てに…? 内容(「BOOK」データベースより) 大正時代。兵庫の寒村の、小作農の四男・沢良木犀は、京都帝国大学の予科・第三高等学校に首席で合格した。医者一人おらず、貧しさゆえに愛娘を売るのも珍しくない村。沢良木の姉も家を去った。成績のよさを買われて村長宅に義子に出された沢良木だが、義母や義兄に虐められ、他人との間に距離をおく寡黙な青年になっていた。男ばかりの寄宿舎では同性愛肯定派もいて、沢良木は同室の男に襲われかけ、部屋替えが行われた。新しい同居人は鴇浦智巳。堺の商家の次男で穏やかで誠実。沢良木を貶める噂も聞き流す。沢良木は心を開くが、鴇浦は沢良木への想いに戸惑っていた。 -
上海
名門貴族の子息レイモンドに恋するエドワードは、幼馴染みとして、そして忠実な執事としてレイモンドの傍にいるが…。待望の文庫化。 -
夢色十夜 三の巻
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 鷹司公爵家の子息であり、帝国大学で民俗学の教鞭をとる鷹司惟顕と、海軍中将を父に持ち、厳格な家庭に育った若手の有能弁護士の倉橋千歳。二人は学習院、帝国大学と共に過ごした親友同士で、お互いに魅かれ合っている。ある日鷹司は、従兄弟の持明院淑美から、目を白い布で隠された美しい女面を見せられた。その妖気さえ感じられる謎めいた女面に魅せられた鷹司は手許に置くことにしたのだが…。「万媚」「人面花」「隠れ鬼」「横櫛」「浜辺にて」の五話を収録。 【目次】(「BOOK」データベースより) 万媚/人面花/隠れ鬼/横櫛/浜辺にて -
夢色十夜
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 学習院、東京帝国大学と、共に過ごした倉橋千歳と鷹司惟顕。倉橋は、海軍中将を父に持ち、厳格な家庭に育った若手の有能弁護士。片や鷹司は、鷹司公爵家の末子で、母校の東京帝大で教鞭をとる若き日本民俗学者。境遇は違うが、共に何故か魅かれ合う親友同士。倉橋は、鷹司公爵家の年始の会に出席、公爵邸の古い土蔵で、ある怪奇現象を体験する。だが、その背景には、哀しい秘話が隠されていた…。第一話「自鳴琴抄」を初めとして、「薄氷」「夢の迷い路」を収録。昭和初期、ロマン豊かな時代を背景に、妖しくも哀しい物語を情趣たっぷりに描く、怪奇幻想小説の傑作。 【目次】(「BOOK」データベースより) 自鳴琴抄/薄氷/夢の迷い路