-
血鎖の煉獄
「他人に軽々しく触らせてんじゃねぇ。父さんはもう俺のもんだってこと、今からたっぷりと教えてやるよ」心療内科医の国友は、16歳しか歳の離れていない息子とふたり暮らしをしている。穏やかで優しい性格の国友と違い、クールで野生的に育った息子の悟は、仕事尾のモデル業にふさわしく、他人を惹きつける絶対的なカリスマ性を持っている。 しかし、その悟が異常なほど独占欲を示すのは、父親の国友に対してだけだった。国友の周りの人間を嫌う悟の独占欲はある出来事で更にエスカレートし・・・。 乱暴な執着愛によって寝室で壊される親子関係。 -
赫蜥蜴の閨
高柳商事大阪支社長の高柳光己は、英国人の血が混じる端麗な容姿で、誰もがうらやむ人生を歩んでいる。ある日、光己は熾津組の若頭・熾津臣に強請られ、陵辱されてしまう。執拗に繰りかえされる行為に光己はやがて…。 -
蜘蛛の褥
「自分で脚を開け。俺を欲しがってみせろ」涼やかな美貌の検事・神谷は、高校の後輩でやくざの久隅に大きな秘密を知られてしまう。それは、同性の同僚への密かな恋情…。久隅は神谷を脅し、身体を求めてきた。容赦ない蹂躙に澱む、恥辱と自滅衝動―。渇いた心は歪な悦びを知り、足掻きながらも搦めとられていく―甘美な毒に侵されるように…。待望の新装版、書き下ろしも収録。 -
エス 裂罅
警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対五課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る、言わば拳銃押収のスペシャリストだ。その捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。大物ヤクザでありながら椎葉のエスである宗近。宗近に特別な感情を持っていることを意識しつつも、刑事というポジションを選んだ椎葉。互いを想いながらも、ふたりはエスと刑事という関係を守ることを誓っていた。そんなある日、椎葉の前に現れた謎の青年・クロによって、すべてが狂い始める!罪と罰。そして、贖われるべきものとは。 -
エス 咬痕
警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対五課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る、言わば拳銃押収のスペシャリストだ。その捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。大物ヤクザである宗近をエスとし、自分の身体を餌に情報を得る椎葉に、ある日、上司から命令が下った。それは同僚の刑事である永倉の援護をするというものだった!刑事とエス。それは運命を共有する関係でありながら、決して相容れない存在でもある。孤独に生きる男たちの歪で鮮烈な愛の物語。 -
エス
警視庁組織犯罪対策第五課、通称「組対5課」の刑事である椎葉は、拳銃の密売情報を得る、言わば拳銃押収のスペシャリストだ。その捜査方法はエス(スパイ)と呼ばれる協力者を使った情報収集活動に重点がおかれている。椎葉は新宿の武闘派暴力団・松倉組に籍をおく男を情報提供者として工作している。ある日、寝起きの椎葉に一本の不明な電話がかかってくる。おまえのエスに気をつけろ、と。劣情と矜持、孤独が交錯する男たちの物語。