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腹ペコ蜘蛛と長い階段
「お前の方がタイプかも」 母親のセフレだという美青年がそう囁いた。その日から、俺は千歳と名乗るその青年に援助を受けている。 学費と生活費の見返りに食事をつくり、たまにキスをする。それが俺の「仕事」だ。 彼は幾つもの顔を持っている。 仕事が出来る有能な社長、女にも男にもだらしないろくでなし、俺の作った飯しか食べない偏食家… 深入りしてはいけない、この男を愛してはいけない、そう言い聞かせてきたはずなのに―。 BL界の鬼才・倫敦巴里子が描く究極の愛! -
三村と片桐のつれづれ。
同棲中の三村と片桐は交際歴15年、もはや夫婦のような間柄。恋の甘酸っぱさも激しいHもめっきりご無沙汰の毎日。 三十路に突入して周りは結婚ラッシュ。今日も友人から結婚式ご招待の電話が。 いつものように出席を快諾した二人だが、片桐の様子がおかしい。 晩ごはんはささみと冷奴、毎晩の筋トレ…挙句の果てに「カッコ良くなろうと思って」( ̄∇+ ̄)vキラーン …まさか、痩せてモテて婚活か…!? 倦怠期(!?)リーマンカップルのすれ違いラブ! -
夜空のすみっこで、
あの時、僕は星の形をした鍵で、消せない暗闇を閉じこめたんだーー 小学校の教師である星野には、高校時代、憧れていた人がいた。 同じ天文学同好会にいた、ひとつ上の須藤先輩。 その先輩と再会したのは、高校卒業から11年が経った後だった。 生徒の保護者として星野の前に現れた須藤は、星野に告げる。 「おまえとはもう二度と会いたくなかったんだ」と…… -
ステラリウム
星の製造工場に勤めるカナタは、亡き恋人を想い残業中にもかかわらず酒に溺れて、涙を零した。 すると、研究していた素材の中から少年が生まれ出る。 星以外の製造物は破棄する決まりだった。だが人の形をした彼を破棄することはできず、アルレシャと名付けて育てることに。 喪失感で苛まれていた日々に、そっと寄り添ってくる無垢な瞳にカナタは……。 -
ハートの隠れ家 1
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マウリと竜
神様のハートは桃色片想い 万能な力を持つ神が各地を巡り、土地を潤す時代。 村を訪れた竜に生贄として差し出された少年・マウリは―― 神「めっちゃケナゲで可愛いじゃねーの」「つか、マウリが他の男に体を許すとかありえねーし(怒)」 他、意外と(!?)フランクで恋愛体質な「巡り神様」たちと人間、そして不思議な生きものが織り成すあまあま・ラブコメBL!