小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物
高羽彩
"●TVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のスピンオフノベル● フジテレビ「ノイタミナ」ほかで放送中のTVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」、狡噛慎也が執行官堕ちするきっかけとなった3年前の“標本事件”の真相を、脚本担当の一人""高羽彩""が綴るスピンオフノベル。 “標本事件”の真相が、今明らかに── 西暦2109年。人間の精神的形質を数値化できるようになった未来社会。システムの導き出した“犯罪係数”をもとに、犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”は今、猟奇殺人事件“広域重要指定事件102”の捜査に総力を挙げていた。ある雨の日、一係所属の監視官・狡噛慎也と執行官・佐々山光留は、出動した廃棄区画の片隅で、名門“桜霞学園”の生徒・桐野瞳子と出会う。それは、待ち受ける悲劇の始まりだった──"