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逃した魚
男の恋人ができてしまった――趣味の釣りと、美味しいお茶と和菓子があれば幸せ。そんな冴えない中年司法書士・市ヶ谷のもとへやってきた新しい助手は、元弁護士の肩書きを持つ超ハイスペックな男・織田だった。有能すぎる部下を持て余し気味だった市ヶ谷だが、真っ向から好意を示されついに禁断の一線を越えてしまう。見た目はもちろん、仕事の面でも優秀すぎる織田に釣り合うとは思えない…そう思いながらも、年下の男に甘やかされ久々の恋に溺れる市ヶ谷だったが……。 -
詐欺師は獣に騙される
「こいつがお前を喰いたいって、毎晩、雫を垂らして欲しがってやがるんだ」自称・結婚詐欺師の三木は、ヤクザに追われ、行き倒れたところを養老施設園長・黒川に拾われ、タダ働き同然で厄介になることに…。エロオヤジだが男の色香漂う声だけは良い黒川に、尻をまさぐり撫でられ熱く耳元で囁かれる日々。そんな黒川に何故か、はしたなく身体が疼き腰が蕩け、気づけばすべてを差し出してしまい…!?美声エロオヤジ×惚れっぽい詐欺師の恋。 -
罪喰い
「俺なしではいられないくらい、何度だって抱いてやる」見合いを経て婚約間近の瑛は、慕っていた兄の雄矢に監禁され、昼も夜もなく躰を繋げられてしまう。多くの女を虜にしてきた雄矢からの激しい劣情に瑛は翻弄され、雄矢に触れられるだけで発情する躰に躾けられていく。力ずくで躰を奪っておきながら、瑛の世話をする時には壊れ物でも扱うような雄矢に、瑛は雄矢の想いの深さを思い知る。だが、二人きりの生活は突然破られて―。 -
極道はスーツがお好き
内容(「BOOK」データベースより) 「俺が満足するスーツを作り、それが仕上がるまで愛人を務めれば、借金は帳消しにしてやる」―傲慢な口調で無体な要求を突きつけてきた男、芦澤。高級なスーツを嫌味なく着こなし野生の色香を放つその男の正体は、ヤクザだ。真面目な二代目テーラーの榎田は、老舗の看板を守りたい一心でデンジャラスな世界に足を踏み入れ、男の味をたっぷり教え込まれることに…。危険な愛の仕立て屋稼業。書き下ろし。 内容(「MARC」データベースより) 高級なスーツを嫌味なく着こなし、野生の色香を放つ芹沢の正体は、ヤクザ。真面目な2代目テーラーの榎田は、老舗の看板を守りたい一心で、デンジャラスな世界に足を踏み入れ、男の味をたっぷり教え込まれることに…。 -
ワケアリ
大股広げた女より、お前の方がいい むくつけき男たちが押し込められた隔絶された世界。 欲望の捌け口がない船の上、美青年・志岐に浅倉は厄介ごとの匂いを嗅ぎ取るが…。 むくつけき男たちが押し込められたマグロ漁船。隔絶され欲望の捌け口のない船の上では、見た目のいい男はすぐに標的になる。 ――やれやれさっそく、志岐という青年が狙われているようだ。 船長の浅倉は彼の後を追うが、意外にも志岐は飄々とした態度で怯えた様子もなく、むしろ挑発的に浅倉を煽ってきて…。 色っぽい眼差しを見せたかと思うと、安心したような顔は蠱惑的なまでに可愛い。 しかし志岐の謎めいた笑顔に潜む闇に、浅倉は厄介ごとの匂いを嗅ぎ取り――。