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Blue Rose
僕は愛を売るんだ── 青山にある、看板のないバー『FILAMENT』。そこでは花のオーダーができる。蘭、白百合、向日葵、カラー、そして薔薇。なかでも最も高価な花は青薔薇で、その花について詳しいことは知らされない。愛を売る青年、青の物語が始まる──! -
法医学者と刑事の相性
T大の法医学教室に届いた一通の脅迫状。 「犯した罪の重さを思い知れ」――しかし、名指しされた美貌の準教授・冬城は、悪戯だろうと取り合わない。 事情を聞きに訪れたのは、無精髭によれたスーツの刑事、江夏。 「事情を聞かせろ」「余計なお世話だ」売り言葉に買い言葉で江夏をはねのける冬城だが、3年前に解剖を手がけた遺体に酷似した自殺体が発見されて!? 犬猿の仲(!?)の二人が巻き込まれた事件とは!? 色恋に疎い仕事一筋の刑事×口の悪い美貌の法医学者!! -
HARD TIME DEADLOCK外伝
ロス市警の刑事・ダグは、ある朝、見知らぬ男のベッドで目を覚まして愕然!!そんな中発生した殺人事件の重要参考人として、ベッドの主・ルイスの名が浮上して! -
金色の龍を抱け
中国の貧しい村から、母親と共に横浜に移り住んできた姿慧。中華レストランで皿洗いをし、つつましい生活を送っている。そんな姿慧が、夜になると向かう場所ーーそれは、街外れの地下室にある格闘技場。金を賭けた違法の闇試合に、選手として参加しているのだ。祖父に教わった大切な拳法を、汚れた闇試合に使っているーー。それはすべて、病に倒れた母親の治療費を稼ぎたいがためだった。そんなある日、闇試合の興行主・梁瀬が姿慧の前に姿を現す。「金が欲しいなら、俺の言うとおりに戦え」。梁瀬の言葉に従い、女のように着飾って闇試合に出るようになる姿慧だが!? -
蝶落―雲居の巫女
南の孤島の巫女である織谷笙は、神事のさいに男たちから性的な奉仕を受けて法悦を得ることで、さまざまな予見を行っていた。巫女になってからの笙は歳を取るのが極端に遅くなっていたが、予見の確かさは国内でも静かな評判を呼んでいる。男たちに嬲られるのを耐え続ける笙の、唯一の支えは神社の宮司でもある弟の悟だ。「弟だけは守らなければ」と願う笙だが、ある嵐の晩に幼なじみの坂守蒼冶と再会する。ヤクザになったという蒼冶は神事に参加するが、笙には触れようともしない。だが弟の悟は、蒼冶を自分たち兄弟の敵と見なしていて…。 -
デッドヒート―DEADLOCK2