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ラブラド・レッセンス
目が覚めると病院のベッドにいた写真家の藤代春次。 どうやらカメラをかばって階段から落ち、意識不明のまま搬送されたらしい。 担当医の日賀睦は、偉そうな態度で何かと春次をイラつかせる。 だが、なぜか春次の創作意欲も刺激するのだった。 そして、睦もまた自分にないものを持つ春次が気になって……。 -
さよなら、ヘロン
16才。高校の屋上で二人は出会った。 一人を好む草次と、明るく社交的な海風。 一見対照的に見えるが、家庭環境に恵まれず 心の奥底に色々なものを抱えた二人は、 出会ってすぐに自分達が同属であることを意識する。 唯一、一緒にいて楽だと感じる相手に出会い、 足りないものを補うように強く惹かれ合うが……。 学生時代から大人へ。 少しずつ変化していく二人の関係と、想いとは――