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息もとまるほど
幼いころに両親を亡くし、従兄の彰彦の家で育てられた透。 年上でなんでも器用にこなす優等生の彰彦に、いつしか恋心を抱くようになるけれど、家族として一緒に暮らしている以上、想いを 伝えられずにいた──。 大学進学を機に家を離れた彰彦とは疎遠になっていたけれど、ひょんなことから彰彦が実家に戻ってくることになり…!? -
37℃
「悪いんだけど、俺をしばらく 泊まらせてくれないか」 銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。 それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。 泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・ そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。 とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・? 静かな熱病のような恋が始まる! -
いとしさを追いかける
出版社/著者からの内容紹介 上京を機に、高校時代に傷つけて以来会ってなかった先輩の掛井に電話した杜国。しかし、掛井は高校時代と同じように優しくて…。商業誌発表作を加筆修正し、書き下ろし続編も収録!! (イラスト:麻々原絵里依) 内容(「BOOK」データベースより) 進学のために上京した杜国が、最初に電話したのは高校の先輩・掛井だった。杜国は高校時代、ある目的で掛井に近づき、そして傷つけてしまった。それ以来連絡をせず、1年ぶりの突然の電話で「テレビの配線わかります?」と言って杜国に、掛井は高校時代と同じように優しくて…。「テレビの夜」を加筆修正し、書き下ろし続編を同時収録。 -
スローリズム
水森に毎週2回必ず電話をかけてくる矢萩は、高校のときからの付き合いで一番身近に感じられる友人。だが、高校生の頃、ゲイである事を告白した矢萩はすました顔をして「安心しろよ、おまえだけは絶対に好きにならないから」といい放った。あれから12年。その言葉どおり水森と矢萩はずっと友達でいるが…。単行本未収録作品&書き下ろしで待望の文庫化。 -
恋の記憶
『淋しいだけじゃ、俺はひとを好きにはならないよ』 姉の結婚式の日、理也は数年ぶりに従兄弟の高成と再会した。 高校にあがるまで、ふたりはとても仲のよい従兄弟同士であり、 理也にとって高成といる空間はひどく居心地のいいものだった。 けれど、ふたりの間にはなにか曖昧なものが忍びこみ、いつしか距離をおくようになっていたのだ・・・ 結婚式の夜をきっかけに再び一緒の時間を過ごすようになったふたりだが、 曖昧だったなにかが露になってゆき!? -
音無き世界
「──妬いてるの?」 フリーの映画ライターとして活躍している水原英之は、ある日、かつてひと月だけ一緒に暮らした笹塚遼と再会する。十年前、無口な子どもだった遼は、その頃の面影を残しながらも、印象的な青年へと変貌していた。けれど、遼は子どもの頃の経験から、誰も好きにならないと決めていた。でも、それでも遼は英之に惹かれていく。英之もまた遼にやましい思いを抱いていて…… ひそかに、熱く、恋は生まれてくる──!!