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春の雨に濡れてゆけ
――おまえ、オレに気があるのかなぁって中学時代の同級生・大越と、就職先で再会した早乙女。 学生のころと変わらず、人望も才能もある大越の姿。 早乙女は、昔から抱いてきたあこがれを、より強くその胸に抱くようになっていた。 しかし、大人になった今、簡単に想いを告げることはできない――。 そこへ、気持ちを見透かしたかのような大越の言葉!? 不器用なリーマン2人の、大人な青春ラブストーリー▽ -
君へつづく物語
「僕は、半径800メートルの世界を守っているんです」 最近越してきた隣人・三星翔はそう言った。 ゲームじゃあるまいし、何言ってんの。 最初は半信半疑だったが、翔はそんなちっぽけな世界を必死に守ってた。 本当にHP削って、傷ついてた。 「ほんとはひとりで こころぼそかったんだ」 いつしか俺は、身体を張って戦うお前を守ってやりたいと思い始めていた…。