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凍る月~瑠璃色の夜明け~
生まれつき特異体質の鳳光陽は、同じ境遇の梁井轟と契約を交わしている。そうした契約相手がいないと死んでしまう体質の者たちは、互いに支え合い、ひっそりと生きてた。しかしある時、その存在が人間にばれ、仲間たちが次々と捕らえられてしまう。契約相手と引き離されれば、片割れを死なせてしまうかもしれない―。愛情以上の固い絆で結ばれた相手を守るため、仲間たちと共に梁井もまた、戦いの前線に向かおうとするのだが…。梁井に降りかかる危機、光陽の決意、悲しい運命を巡る恋人たちの信愛長編いよいよ完結。 -
ソリッド・ラヴ
★吾妻&伊万里シリーズ第一弾 「選択肢はみっつある。逃げるか、受け入れるか、試してみるか」 女子社員NO.1の新入社員・伊万里敦彦は同じ男でもつい追ってしまうほど、いい男だ。おまけに仕事も出来る。 そんな伊万里から告白された吾妻。ホモじゃないはずなのに、伊万里に触れられるのは気持ちがよくって、もっと近くに伊万里を感じたくなる。 そんな時、二人の気持ちが擦れ違い・・・!! 吾妻、パーフェクト男・伊万里を翻弄する!? -
銀月夜
「俺はあんたを手の内に引きずり込む。あんたがどんなに嫌がろうとな」。 ある組織に両親を殺され、恨みを持っている銀颯人(しろがねはやと)のもとに、ひとりの男が現れる。 その男・佐倉遼は、銀と同じく組織を恨んでおり、皆殺しにするためなら手段を選ばない、残酷な計画を銀に持ちかけてきた。 目的は同じでも、汚い手段を受け入れない銀を、佐倉は強引に陵辱し、銀の中に潜む『黒い本能』を揺さぶってくるが…。 望まないのに、必然的に重なってしまう、ふたりの軋む運命は――…。 憎しみでしか生きていけない。 それ以外の道を探せない――…。 -
凍る月〜紅の契り〜
幼なじみの亨が失踪して数カ月…。鳳光陽は、気がかりな思いを隠しきれずにいた。そんな風に亨を心配する光陽を、同居している梁井は面白く思っていない。梁井と光陽は、ある「契約」を結んでいた。その「契約」は、光陽が死なないために必要で、光陽が梁井に身体を与えることで成り立っている。感情が追いつかないまま身体を重ねることに、戸惑い、ただ翻弄される光陽に反して、梁井は執拗な独占欲を芽生えさせていた。しかし、失踪している亨もまた、光陽と「契約」するために動き出していて…。一人を巡りぶつかり合う『同種』達のワイルドラブ。 -
花の慟哭
「君のいない人生がどれだけつらいか、頭がおかしくなりそうなこの気持ちが、君にはわかる?」特異体質のせいで、幼い頃から研究所で隔離されて育ってきた巴は、その研究所を破壊しにやってきた「組織」の須王に助け出される。しかし、巴の存在は、その組織内でも混乱を招くものだった。組織の者に陥れられ、須王と引き裂かれた巴は、ある医者に再び監禁されてしまう。巴を救えなかった事を激しく後悔する須王と、須王のもとに戻りたいと願う巴。強く惹き合う二人の運命は、嵐のように膨れ上がり―…。 -
凍る月 漆黒の情人
二十歳になったら死ぬ子供…。そう予言された光陽が、間もなく二十歳を迎えようとしていた。予言を知らず、家の中に閉じ込められるようにして育った光陽は、祖父と約束した「二十歳になったら自由にしていい」という言葉を信じ誕生日を楽しみにしていた。しかしある日、光陽の前に美術愛好家の梁井と名乗る男が現れる。梁井は光陽を屋敷に呼び寄せ、「契約」を取り付けようとしてくる。「契約」の内容はとても屈辱的なもので、光陽には耐えられそうになかったが、「お互いが死なない為に必要なこと」だと言われ…。