お久しぶりです、ダメな人
玉川 しぇんな
自分も他人も信じられなくて、一生懸命になれる何かも無くて…、
高校2年生にして諦め癖がついて しまっている平松優。
さかのぼること3年前、優は中学2年生のときに五十嵐家に1ヶ月居候することになった。
当時大学生だった五十嵐大地を、兄のように慕っていた優。
しかし居候最終日を迎える直前に大地から突然キスをされる…。
あの日から3年が経過し、ある日見学先の塾で講師となった大地と偶然再会する。
あの時のキスの理由が聞けたら、自分の抱えた気持ちに名前がつけられたら…、
優の中で何かが膨らんでゆき、何かが変わろうとする予兆であった。
恋をきっかけに自分と周りを成長させる潜在的な少年のパワーを感じてほしい1冊。