日本語と中国語

劉徳有

文学

日语

2006/04/10

講談社

内容简介
「すれ違い」はなぜ起きるのか。 中国と中国人を知るための必読書。 大江健三郎氏推薦! 劉徳有さんは、若い時から私の知る中国最良の知識人です。古典から現代語にいたる、日中言語論の面白さ、政治交渉の現場の経験に立つ、切実な提言。敬愛を新たにしました。 2001年10月、小泉純一郎首相が北京郊外盧溝橋の「抗日戦争記念館」を訪れ、「忠恕」と揮毫したが、中国人には、理解しがたい行動だった。いったい誰に対する「忠」を表しているのか? 「恕」には「ゆるす」という意味があるが、いったい誰を「ゆるせ」というのか? 中国人は、総じて冷たいご飯を食べない。日本のプロデューサーが中国から俳優を招いてテレビ番組を作ったときのこと。用意された仕出し弁当に、中国側から不満の声が上がった。「なぜ、毎日われわれ中国人に冷や飯を食わせるんだ。われわれは冷遇されに日本にやってきたのではない」 漢字は、もちろん中国から日本に伝えられたものだが、最近では日本語から逆輸入された言葉もある。職場、人気、写真、空巣、完勝、惜敗、料理、刺身、寿司、などである。
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