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炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編2 真皓(ましろ)き残響 妖刀乱舞〈下〉 (コバルト文庫)
死に際の景虎の怨念を受け、付喪神となった吉祥丸。偽景虎を首領とする黒鳥党はそれを利用し、狂刀を生み出していた。一か所に置かれた夥しい数の狂刀は、巨大な刀の化け物となり、殺戮を始めた。景虎は化け物を止めるべく念を駆使するが、苦戦し力を使い果たしてしまう。そこへ、直江が駆けつけて来た。希望を繋いだ景虎だったが、直江は無表情のまま太刀を抜き、斬りかかってきた…。 -
炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編2 真皓(ましろ)き残響 妖刀乱舞〈上〉 (コバルト文庫)
別行動をしていた勝長から、景虎と直江は奇妙な噂を聞いた。妖刀による、刃傷事件が相次いでいるというのだ。妖刀はあまりの多さに『狂刀』と呼ばれ、それは景勝の陣中においても騒ぎをおこしていた。景虎たちは、その事件を調べるため府内に戻る。だがそこで、暴力沙汰を起こしていた少年が「狂刀は景虎公とおれたちがバラまいた」と叫ぶのを聞いて…!?炎の蜃気楼(ミラージュ)邂逅編2、待望の文庫化。 -
真皓き残響 夜叉誕生〈下〉―炎の蜃気楼(ミラージュ)邂逅編
換生した直江は、勝長の指示で不動山城へ向かっていた。そこに、直江の宿体の名を知る者が現れ、「裏切り者」と刃を向けられる!?一方、景虎は勝長とともに不動山城へ向かう。景虎たちは途中、崇りを受け廃墟と化した村の惨状を目の当たりにする。そして、崇りは彼らをも襲い、絶命させようとしていた。そこに助けられた景虎たちだったが、崇りを鎮めるために贄として村人に捕らえられ…。 -
炎の蜃気楼(ミラージュ) 邂逅編 真皓(ましろ)き残響 琵琶島姫
戦国時代、御館の乱に敗れ怨霊大将となった上杉景虎は越後に甦り、仇敵直江信綱と巡り会う。謙信公の命で仲間とともに怨霊退治の旅を続ける二人だが、柏崎の琵琶島城付近では怪しい出来事が起きていた。おなごの霊たちが武者軍団となって恨みをはらしに現れ、なかでもおんな怨霊大将と呼ばれる霊は「景虎」に恨みを持つという。景虎は妻・春姫の怨霊ではないかと、調査に乗り出すが…。 -
真皓き残響 十三神将―炎の蜃気楼(ミラージュ)邂逅編4
取人の村で傷を癒す景虎。その前に現れたのは速之助に換生した安田長秀だった。速之助の肉体を易々と奪い、傲慢を隠さない長秀に景虎の激しい怒りが!?やがて旅立った一行は近在の橋に棲みついた怨霊退治に乗り出す。お百度渡りをすると十三神将が出現し、願いが叶うという。母の病を治そうと“物の怪橋”に呑み込まれた少女の思いを知った景虎は自ら橋のお百度渡りに挑むが…。 -
真皓き残響 外道丸様〈下〉―炎の蜃気楼(ミラージュ)邂逅編3
取人を乗せた船は、佐渡へ向かって海原に漕ぎ出す。取人浚いの起こした騒ぎに巻き込まれた景虎は、その船の荷部屋にいた。そこで彼は夢を見る。己の過去と、己の記憶にはないはずの過去を…。そして、知らぬはずの記憶はまるで実際に体験したかのような現実味を彼に与えた。それは景虎の宿体・兵蔵太の記憶であった。その記憶は彼の知らぬ間に入り混じり、人格に影響を及ぼし始めるが…。