-
終わりなき夜の果て
禍々しくも淫らな血統の清澗寺伯爵家―その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、深沢を愛するあまり彼から離れようと決意し…。雑誌掲載作に加え、初代伯爵・貴久の掌編、冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。 -
姫君の輿入れ
出版社/著者からの内容紹介 ●私のためだけに・・・平安のロマン、開幕!● 権勢を誇る左大臣の一の姫・挟霧は容姿美しくおたやかな姫であったが、誰にも知られていけない秘密があった。それは、実は男子であること・・・だが、光る源氏とも称される遊び人であり政敵でもある宰相の中奨・実親に手折られてしまい・・・!? 内容(「BOOK」データベースより) 「私のためだけに咲き、私のためだけに散ればいい」今を時めく左大臣の一の姫にして、帝に入内を心待ちにされている姫・狭霧には、誰にも知られてはいけない秘密があった。それは、実は男子であるということ…狭霧はとある事情により、男でありながら生まれたときから姫として育てられていたのだ。そんなある日、光源氏に喩えられる遊び人で、父の政敵でもある宰相中将・源実親が狭霧の許に突然現れて!?貴公子と少年、平安の華麗なる婚礼奇譚、誕生。 -
紅楼の夜に罪を咬む
渇望と愛憎に濡れる果てのない快楽 人気作『清澗寺家』シリーズ第5弾が登場! 憲兵の浅野要は、抗日運動の地下組織を探るという密命を帯び上海に赴任する。 情報収集を始めた矢先、浅野は『紅閨楼』の主・梁天佑という美貌の麗人に出会う。 毅然とした天佑の蠱惑的な魅力としたたかさに、浅野は激しく心を動かされる。 やがて紅閨楼が運動家の拠点だという噂を聞いた浅野は天佑を探ろうとするが、謎めいた彼には秘密があり……。 清澗寺家の次男・和貴にとって転機となった、伏見との過去の秘め事を描いた作品も収録。 ※清澗寺(せいかんじ)の「澗(かん)」は、門に月ですが、表記上「澗」とさせていただいております。ご了承下さい。 -
主人的本分
深窓の令息・未月は、約束を違えた執事の入江に、手酷い罰を与えたい。その為に己の躰を貶めるのも厭わない。彼を跪かせ足先を舐めさせられるなら。指先が膚を辿るなら。その想像は、甘い疼きを齎した。だが実際は入江の言葉一つで、胸の粒が尖る程身悶え、内腿が震える位焦らされる。更には未月が、己の肉体をあられなく投げ出さずにおれなくなる様な仕打ちまでされて…!?大幅改稿+大量書き下ろしの垂涎の主従モノ。 -
赎罪
-
罪孽深重的夜晚