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金曜日の凶夢 (ガッシュ文庫)
有名バイオリン奏者・紀ノ川滋の行動を監視すること。―それが良麻に科せられた使命。紀ノ川の想い人そっくりの顔になり音大に潜り込んだ良麻。紀ノ川に近づき、マネージャーの仕事も任されて、親しくなることに成功するが、良麻の心は揺れていた。何故なら彼は、ずっと憧れの人だったから。別の誰かに心を奪われるくらいならいっそ身代わりでもいい、抱いてほしい―。切なくも狂おしい恋物語。 -
愛を乞う
「これから6年間、息子の性欲処理の相手をしなさい」。両親の借金の形に、13歳で大富豪・綿貫家に売られた氷野春也。同い年の一輝は、人に命令し慣れた態度で春也を物扱い。口と手で一方的に行為を強要してくる。ところが、全寮制の高校で同室になって以来、なぜか春也にキスや愛撫をするように…。一輝の態度が変わったのは一体なぜ?理由がわからないまま、契約終了を告げる卒業の日が迫り―。 -
サクラ咲ク
写真を撮られたり、人に触られることが苦手な怜士はある日、中学時代に憧れていた先輩・櫻木と再会するが…。 -
薔薇の刻印
俺のすべてを お前に捧げる!! 高校生の相馬啓は、よく不思議な夢を見る。 薔薇の咲く庭と、自分に微笑みかける金髪の美貌の男。 男は追いつめられ、自分に死を求めるのだ・・・ その男は、啓が通う高校の美術講師とよく似ていた。 彼は他の生徒には優しいのに啓にだけは冷たく、忌々しいものでも見るような視線を向けてくる。 それなのに、彼がそばにいるだけで啓は不思議な高揚感に囚われてしまうのだ。 ある放課後、怪我をした啓の手当てを良くしてくれた彼は、不可解な行動をとり・・・ そしてその夜、啓の部屋を訪れた彼は、啓に強引に迫り!? 守る者と、守られる者。 薔薇を持つ男たちの運命の輪が回り始める!! -
花の残像
生まれつき特異体質である巴は、離れ小島の研究所で、隔離されて育ってきた。身体を調べられ、毎日怯えながら生活しているのだ。しかしある日、その研究所が破壊され、侵入して来た男、須王と出会う。優雅で柔らかな物腰でいて、荒々しい獣のように周りを攻撃する須王に、巴は有無を言わさず連れ去られてしまう。巴が魅了されるほど甘く、それでいて危険な香りのする須王の目的とは…?貴重な「餌」を巡り、獣達のゲームが始まる。 -
眠る劣情
妹が何者かに誘拐された!?内野晶への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか?かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消!「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて―。