-
赫蜥蜴の閨
高柳商事大阪支社長の高柳光己は、英国人の血が混じる端麗な容姿で、誰もがうらやむ人生を歩んでいる。ある日、光己は熾津組の若頭・熾津臣に強請られ、陵辱されてしまう。執拗に繰りかえされる行為に光己はやがて…。 -
融愛 ~Melt Down~
「あんたを守ってきたのは、俺だ。これからは『男』も俺が与えてやる」 嫉妬に狂った弟は、今まで抑えてきた感情を露にした。 母に捨てられた兄弟は不定期に振り込まれる金を頼りに生きてきたが、 それは弟・翼久が売春して稼いだ金だった。 それを母からだと思い込んで育った兄・海理は堅気の社会人の道を、翼久はホストの道を歩んだ。 兄への想いを密かに募らせる翼久は、ある日、海理が男に押し倒されているのを見て逆上する。 翼久の怒りは昏く激しい劣情と化して。 -
蜘蛛の褥
「自分で脚を開け。俺を欲しがってみせろ」涼やかな美貌の検事・神谷は、高校の後輩でやくざの久隅に大きな秘密を知られてしまう。それは、同性の同僚への密かな恋情…。久隅は神谷を脅し、身体を求めてきた。容赦ない蹂躙に澱む、恥辱と自滅衝動―。渇いた心は歪な悦びを知り、足掻きながらも搦めとられていく―甘美な毒に侵されるように…。待望の新装版、書き下ろしも収録。 -
蝶落―雲居の巫女
南の孤島の巫女である織谷笙は、神事のさいに男たちから性的な奉仕を受けて法悦を得ることで、さまざまな予見を行っていた。巫女になってからの笙は歳を取るのが極端に遅くなっていたが、予見の確かさは国内でも静かな評判を呼んでいる。男たちに嬲られるのを耐え続ける笙の、唯一の支えは神社の宮司でもある弟の悟だ。「弟だけは守らなければ」と願う笙だが、ある嵐の晩に幼なじみの坂守蒼冶と再会する。ヤクザになったという蒼冶は神事に参加するが、笙には触れようともしない。だが弟の悟は、蒼冶を自分たち兄弟の敵と見なしていて…。 -
蜘蛛の褥 (f‐ラピス文庫)
秋霜烈日のバッジに恥じないと評される検事の神谷は、同性の同僚へ恋慕している。それを高校の後輩でヤクザの久隅に知られてしまった。久隅は背中を刻む刺青をさらして「このモンモン見せたあとに抱くと、どいつも締まりがヨくなるんだ」と神谷の体を要求する。黒い嗜虐の笑み…神谷を這い蹲らせるような陵辱…。だが、久隅を畏怖する反面、滅茶苦茶に壊されたがっている自分がいる。神谷は搦めとられて藻掻くことしかできない―。 -
蛇淫の血 (f‐ラピス文庫)
「お前は俺に与えられた玩具だ」。凪斗を平穏な大学生活から引きずり出し、監禁した男は言い放った。その男・角能は、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡継ぎ候補になったこと、凪斗のボディガードを自分が務めることを告げてきた。だが、冷めた目、嬲るような扱いは、凪斗を護る者のものとは思えない。そして凪斗は催淫剤のせいで浅ましく角能を求めてしまう。弄ばれるたび、凪斗は屈しまいとしていた心が壊されていくのを感じる―。